倭人異聞録 ~あさき、ゆめみし~ エンディングテーマ

{ 斎唄-いわいうた- }
歌:瀧沢一留

悠久の時は流れゆき 
鳥達は言祝(う)ぐ
待ち侘ぶ季節の訪れを
いまやいまやその時と

君と歩くこの道に今日も陽は昇り
闇夜も等(ひと)しく照り明かす
躊躇う足背中を押すように

朝な夕なに 咲く花びら
樹々のまにまに 揺れ彩る
芽生える命 汀(なぎさ)に満ち
確と宿れや やまとの地に

幾千の刻(とき)を越えて紡ぐ
変わらぬ営(いとな)みに祝福を
君を想う心永久(とわ)に
瞼の裏で消えるよう

 

君と詠(うた)う喜びは遠い日の面影
もうあの時には戻れない
分れ道の先は眠りの中

この声がどうか届くのなら
孤独の魂に安らぎを
見果てぬ夢祈り捧ぐ
君に幸(さわ)いの降るように

 

綾なす縁 さざめくとき
清らなる声 ゆるり響く
廻り廻りて 導く今
しじまの向こう君が見える

眠りの奥光満ちる
迷い子の手に導きを

幾千の夜を越えて結ぶ
新しき縁に祝福を
天(そら)より地より響きあう
君へ贈るは斎唄(いわいうた)

  

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