逢魔時~怪談ロマンス~ オープニングテーマ

{ 逢魔時 }
歌:QuinRose

立ちくらむ明るさ
暗い微笑みでかき消し
水底の寝床に
波紋届けてやる

昼の街   すりぬけ
夜に非日常   編みこむ
鮮やかな朱を闇に染めて
君かくし

暮れ六つ   攫われどき
現世になき
おぼろに笑う
影はのびていく

魅入られたが最期と
あきらめないで
手を引く腕に
爪をたて遊んでほしい

今   陽は落ちて沈みこむ
明けに染まり
はみだしていく境界線踏んで
今   ひとたび望むほど
かすむだけで
つかめない   暮れに咲く花

さらうほどに   焦がれても
もの言わぬ人形
ひび割れる合わせ鏡
奥まで続く廊下
乱された帯につまずいた

 

アスファルト燒けつき
無数の陽炎   すれちがう
人波の中ほど
ひとり   寂しくなるね

ぬるい水なめとり
乾いた唇うるおす
帰ろうと決めた街角に
背を向けて

こぼしたガラス玉へ
映りこむ影
拾い逃した面影   ちりぢりに

石を積み上げていく
賽の河原
向こう岸には
愛しすぎた日々の間に

思い出砕いて
こぼれいくのを懷かしむ

今   陽は落ちてまた昇り
空を燃やす
瞳に残るのは照らされた横顏
からから回る風車
誰彼と訪ねてみて
黄昏に引き込まれた

追って追われていく
かえすまい
袖破いて
つかまえるつもりが
がんじがらめの愚かさ
恋慕う証   求めても
流されては
うかばれない   この闇の果て

朱色   紺へと濁るとき
かえる先に迷う
赤い糸   盜んだ人
今は盜まれまいと
すがりつく相手も見失う

  

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